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集落の味 新潟県中越地方に大きな地震がおきてから1週間以上が過ぎた。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げたい。さて、被災者の方々の日々の避難生活の行方が気になるのはもちろんであるが、私がかなり気になっているのは山古志村をはじめとする山間集落の独自文化、特に食文化の行方である。 新潟県は、冬には雪が多いが比較的温暖なためか、山間地にも、小さな集落が点在している。私の実家もそのような集落の一つなのだが、それらの集落では昔から、独自の文化を育んできた。私の実家から車で20分ほど走った別の集落では、すでに言葉が違っている。道路や通信の手段が発展した現在では、想像もつかないが、これは昔はお互いの行き来する頻度は非常に少なかったことを示していると思われる。だから狭い範囲でも、それぞれの地域は独特の文化を持つのである。 だから一斉に避難するということは、受け継がれたものが一時的ではあるにせよ、途切れる事を示している。マスコミでは、鯉や牛の話題を頻繁に流しているが、目立たなくとも影響を受けるのはそれだけではない。 この地域で、毎年秋から冬にかけては漬物を漬けるシーズンである。私の実家でも、漬葉(野沢菜)、カブ、タクアン、白菜漬けを大量に漬け、冬の間食べ続ける。厳しい冬を乗り越えるというかつての目的は薄らいだかもしれないが、昔からほとんどの家で漬物を漬けていた。まさに韓国の人々のキムチと同じレベルと思われる。冬の間、3度の食事時はもちろんのこと、お客が家を訪れたときも、必ず漬物が振舞われる。その家の漬物を食した客人が、自分の家と微妙に違うその味について褒めるのが、お茶飲み話の始まりパターンである。 またこの時期は家で育てた鯉を食べる時期だが、鯉こくを作っても、自宅の味噌でなければ全く別ものになってしまうだろう。一時的に自宅に戻ったおばあさんが、自分の家の味噌を持って帰るシーンがテレビで流れていたが、かなり賢明な行為といえる。 正月の雑煮も村ならではの具が用意できるのか、かなり疑問である。山古志村の雑煮は山古志村らしいもののはずである。(ちなみに私の実家は日記でも紹介したがゼンマイがメインの具である。) 冬にかけて、木に生えるヒラタケを取ることもできずに、煮物ができなくて困るだろう。 かなり心配である。 おわり。 (2004.11.4) |
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