あぁ椎間板ヘルニア その7 〜痛みの強さ〜

私の経験からすると人間は痛みのレベルにより痛みを和らげようと行動する。それを基準に痛みのレベルを分けると以下の5段階に分けられる。(あくまでも私の主観である。)

レベル0:痛みはあるが、本を読めば何とか頭に入る。

レベル1:テレビは見られる。正常に呼吸ができるが、睡眠薬がないと眠れない。

レベル2:呼吸が普通にできなくなる。
息を吸って少しとめて痛みをこらえてしばらくすると吐き出すというパターンである。このレベルになると近くの人に息遣いで痛さに耐えていることが分ってしまう。

レベル3:レベル2と同じ息遣いで声が出てしまう状況である。より強く体に力が入 り、声が自然に出てしまう。

レベル4:人間は痛みが強いと、痛みとは別の刺激を起こして痛みを紛らせようとする。「痛い。痛い。」と声を出す、ベッドの柵を強く握るなどもう痛みと無関係の運動や声を出すような動作をしないと耐えられない。まさにじっとしていられない、耐えられない痛みというレベルである。腰痛の場合は体は殆ど動かせないため声を出すしかないのだが。この段階では布や割り箸を噛んで耐えるというのも有効かもしれない。

レベル5:さらに強い痛み。もう力の限り叫ぶしかない。

今思い出して痛みのレベル別に私の入院生活を整理すると以下のようになる。

レベル0:
このレベルはよっぽど調子の良い状態で、入院期間中(手術前)の20%ほどだろうか。私は退屈な入院生活を期待して、いろいろな方から本を差し入れてもらっていたが、痛み止めの影響と寝不足から、かなり調子が良くないと本は読めないものだとわかった。

レベル1
手術前の入院期間中60%程度を占めていたと思う。テレビのような受動的なメディアは何とか受け入れることができる。食事も何とか気合を入れて、休み休みならできる状態であるので、ぎりぎり何とか過ごせるというレベルである。しかしこの状態だと殆ど眠れなくなる。

レベル2
入院期間中の10%程度はこの状態だった。この状態が長時間続くと心身ともに疲れるのでナースコールするレベルである。しかし痛み止め対策は後で述べるが、効果がある痛みのタイプに特徴があったり、効果があっても使用量の制限があったりして必ずしも効果があるとは限らないというのが問題で、耐えるしかないというときもあった。

レベル3
このレベルは入院期間中の5%程度か。
入院当日の夜の状況はまだどのように訴えると、どう対応してもらえるかを理解していなかったためこのレベルだった。朝になって同室の人から、昨夜は相当痛そうだったけど我慢しないほうが良いとアドバイスを受けた。診察室で診察を待つときもこの状態で、診察室の外のおばさんにまで聞こえてしまって、おばさんは妻に痛そうで大変ですねと話し掛けたらしい。

レベル4
入院時も妻に車で送ってもらったが、車の中では体を伸ばすことができず坐骨神経が刺激されつづけたため、このレベルに達した。車に乗って、車から出てストレッチャーに移る30分程度の時間だっただろう。車の中では声を出しつづけるしかなかった。車を運転する妻をあせらせようとしたわけではないが、あの痛さは声を出さずにはとても耐えられるものではなかった。今思うと足の神経マヒがおきていることを考えても、救急車を呼べばよかったと反省している。

レベル5
入院後MRI検査を行うためストレッチャーに乗るときのものである。自分以外の人の関与が関係している。確かにヘルニアを経験していない人はどんなに痛いか理解できないだろう。ヘルニアの人に少しでも力を加えることは、正常な人の膝関節を逆に折り曲げる位痛いのだ。

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(2004.1.13)