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あぁ椎間板ヘルニア その1 〜椎間板ヘルニアとは〜 だれだれが重いものを持ったらギックリ腰になってしまったなどという話は、日常的によくきく話である。私は大学時代に引越し屋のアルバイトをしていて、重い冷蔵庫を5階あたりから運び出すときに腰に針を刺されたような痛みを感じ、2,3日は寝返りも打てない状況になったことがある。 単純なギックリ腰は、腰周辺の組織が炎症を起こして起こる痛みであるのに対して、椎間板ヘルニアは脊髄から分離した神経根が圧迫されて炎症を起こし痛みを発するものである。 ヘルニアという言葉は、本来の場所に収まっているはずのものが外部に出てきてしまった状態を表す言葉である。椎間板とは背骨と背骨の隙間に薄く存在し、クッションの役目をする水分を多く含んだ軟骨組織だ。椎間板のおかげで、ある程度背骨が曲げることが出来たり、背骨にかかる力を吸収することができるのだ。 私の場合も、まさにこの世のものとは思えない激痛がに襲われた。私は痛いことで有名な尿道結石や、前歯歯根の化膿、膝の靭帯断裂などいろいろな痛みを経験しているが、痛みの強さ、継続する長さどれを取ってみても最高レベルの痛みだった。 ただし一般的に坐骨神経痛だけを発症しているヘルニアは、ほとんどの場合しばらく安静にしていれば症状が改善されるようだ。(ネットや書籍などいろいろなところに記述があるが、7割〜9割は直るとされている。)一昔前までは一度出たヘルニアは戻らないという認識だったようだが、最近はMRI等で継続的にヘルニアを観察できるようになった結果、人体はヘルニアに対応する仕組みが備わっており、外部に出てしまった髄核が再び吸収されて徐々に小さくなったり、神経がヘルニアを迂回した形で安定したり、次第に症状が改善されるというのが一般的な考えのようだ。 しかしヘルニアが大きく、神経根を強く圧迫している場合は痛みだけではなく、足の麻痺が発生してくる。その場合、正座を続けた場合に起こるようにシビレや感覚の鈍さ(触られても分からない)などの知覚神経が麻痺したり、足首の動きや指に力が入らないなどの運動神経のマヒを引き起こす。 これがひどくなってくると、筋肉が落ち、歩行すら困難となってしまう。基本的にマヒがおきてくると、ヘルニアがいずれ小さくなっても神経に障害がのこりマヒが解消しない場合がおきうる。(神経細胞は再生しにくく、機能回復には時間がかかる。) 一般的に腰と足の痛みだけの場合は、何とか安静にして回復を待つ保存療法が、マヒが起きてきたら早めに手術をという判断基準となる。 私の場合は、まず痛みが非常に強く、手術直前は上向きで寝ているしかないという状況になってしまった。ヘルニアの体験記をネットで読んでも、トイレだけははってでも何とか行ったという人がほとんどで、私のように完全寝たきりの人は見たことがない。また足のマヒも始まっており左膝から下の感覚が鈍く、足は熱いのに触ると冷たい(血がいってない)というような状況になっていた。先生の診断によると、痛くなってから2ヶ月以上たっているにもかかわらず、だんだん症状が悪化していること、足首を上にそらす力や、指をそらす力がかなり弱ってきていること、小指や薬指の感覚が鈍っている(マヒが始まっている。)からそろそろ手術かなということになったのだった。 私の場合は、手術前の状況が10日以上完全寝たきりの状態、そして昼夜関係ない激痛、睡眠不足これだけでもギブアップしそうだった。だから決断も何も無くできるだけ早くお願いしますと言うしかなかったのだった。しかし一般的にヘルニアの手術の決断はそれ程簡単ではない。自分の話はしばらく置いといて、入院してしばらくしての病室で印象深い出来事があったのでその話をまず紹介したいと思う。
(2003.12.21) |
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