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ヨーロッパ旅行 その2 〜スキー場で〜 言葉の話題として、ヨーロッパ旅行で感じたことをもうひとつ。 私達はスイスのツェルマットでスキーをした。ツェルマットはマッターホルン(4478m)の麓にある町で、ヨーロッパ屈指のスキーリゾート地だ。 素晴らしい景色と、素晴らしい雪質、スキー好きとしても、山好きとしても最高の場所である。 ツェルマットの町外れからスキー場へ続くゴンドラやロープウェイの中では、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、韓国語を始め、さまざまな言葉が飛びかっていた。おそらく世界中から人々が集まっているのだろう。 中間駅でゴンドラを降りると乗り継ぎのため、駅の中をちょっと歩く必要があるのだが、途中に人の流れを一定方向に保つためか、ゴンドラ降り場から駅に向かう途中に金属性のゲートがあった。このゲートはバネ式になっていて、人が通るとゲートが開き、自動的に閉じる仕組みになっていた。それほど強いバネではないので、次の人に跳ね返っても全く痛くはない。私は気にせず、何もしないで通過するだけだった。 しかしそうする私を見て、チャビーは「みんな次の人のためにゲートを手で押さえているからあなたもちゃんと押さえなさい。」と指摘した。言われてみると確かにみんなやっているようだ。 頭の中で翻訳処理が必要だったので、お礼を言われたと判断するまで時間がかかり、 私はなぜそう感じたのかについて考えて見た。まず声が大きかったこと。次に二十歳そこそこの若者だったこと。 日本ではあまり大きな声で他人にお礼を言うような世代ではない、まず驚いた。 (日本ではすべての世代で大きな声でお礼を言わないような気もする。) さらにフランス語だったこと。当たり前であるが、おそらくフランス人だったのだろう。 もしかして世界の人は、自分の母国語で相手にお礼を言うのが普通なのか?実際どうなのか経験が少なすぎてわからないが、そうした方が良いのではと感じたのだった。私も、前の人にゲートを抑えてもらった時は、一応「サンキュー」と言っていたのだが、このことがあってから、やっぱり私は日本人なのだから「ありがとう」というべきではと考えたのだ。私が下手な英語でサンキューといっても気持ちが通じていない可能性が高い。多分外国の人からみても、大きな声で日本語で「ありがとう」と言われたほうが、感謝の気持ちが通じるのではないか。 ということで、日本人なら海外に行っても「ありがとう」ということを提案したい。 思い出してみると山登りやハイキングの場合も同じだった。日本でも山に登ると、すれ違った人や、一緒になった人に、互いに「こんにちは」と挨拶を交わすのが普通だ。これはアルプスの山でも一緒で、みんなお互い挨拶する。 チャビーにこのツェルマットの話をしたら、私はスイスでハイキングした時(2000年)も同じようなことを言っていたらしい。私は夏のスイスでも、山で会った人(もちろん外国人)には日本人らしく「こんにちは」というべきだと主張していたらしい。確かにそういわれると思い出した。はじめ私は会う人に「ハロー」と挨拶していたが、それに対して、「ハロー」と返す人は少ない。ほとんどの人は母国語の挨拶を返してきていた。だから後半は私も「こんにちは」とはじめからいうことにしたのだった。 やはり日本人は「ありがとう」「こんにちは」はどこであろうとまず基本だろう。いくら学校で習ったからといって、すべての場面で日本人が英語を使う必然性は無い。(もちろん挨拶に限ってのはなしだ。) 相手の母国語がわかっている場合は、その言葉に合わせても良いが、わからなければ日本語が良いと思う。 おわり。 (2003.7.21) |
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