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ある虫と私
この話は、虫が苦手な方やお食事中の方は絶対にお読みにならない方が良いかと思います。
人間のもっとも身近にいる昆虫であるハエ。しかしその生態は知ろうとしないだけなのかわからないが、その生態はなかなか伺い知ることはできなかった。 しかし人間から見ると害虫であるハエの一生について説明するものは皆無である。 しかし最近、「ディ○カバリーチャンネル」を見るようになって、ちゃんとハエの幼虫(蛆虫)の生態や、社会とのかかわりについて紹介されていたことに感動を覚えた。蛆虫の活用方法として以下のようなものが紹介されており、非常に興味深い、内容だった。 ●壊死(大きな外傷等で、死んでしまった人間の組織)を蛆虫に食べさせる。 私も蛆虫との関わりは比較的多い。 いろいろあるがそれををすべて説明していたら、人格的に誤解される恐れがあるので止めておくが、ひとつのエピソードを紹介しよう。 私は弟が中学生のころ、弟と夏休みの研究課題としてねずみの骨格標本を作ることを進めた。 今話題の恐竜展で展示されているような骨の標本を、ねずみで作ろうというのである。 私の提案に弟ものってきた。 私たちは、大きめのねずみを調達し、遺体を深めの発砲スチロールの箱に入れ、ほかの動物に取られないように、思い金属製のネットを被せ、放置することにした。 お分かりだと思うが、肉を蛆虫に食わせて、骨だけにしてもらう作戦である。 夏なので、次の日には虫が湧いているのが確認できた。 日に日に虫たちは丸々と太り動きまわる。 近くで祖母が農作業をしていていて、箱から漂ってくる猛烈な死臭が臭いから止めてくれという切実なクレームもあったが、われわれはかまわずプロジェクトを継続した。 さらに時間が進むと箱の周りにはサナギが増えてくる。ハエの巣立ちが始まったのである。 ネズミの体の組織も日に日に少なくなっていくが、相変わらずおびただしい数の虫が群がっている。思い出してもぞっとする光景である。 しかしある日の朝、いつものように様子を見に行くと、驚くべき光景が目に入った。 私たちはこれを見て感動した。確かにもくろみどおり骨が取得できた喜びもあるが、 元気に大人になれたかはさだかではないが、昆虫の世界のシタタカな生き方に感動した。 (もし人間だったら、まだ食べ物があるはずだと何人かは残るに違いない。) ちなみに、骨格標本は悪臭など家族にまで多大な迷惑を与えたにもかかわらず、 弟は、ネズミの遺体を手厚く葬った後、別の課題に取り掛からなければならなかった。しかし虫たちのシタタカな行動を見て感動したことは一生忘れていないはずである。(今度聞いて見たい。) 話はそれてしまったが、とにかくこんなにエキサイティングな生き物ハエの情報が少ないのである。その後機会が有るごとに本やインターネットで調べたが、なかなか日本語の範囲では見つからなかった。 そんな時に、最近になって先ほど述べた番組を見れたことは非常にうれしかったのであった。 日本人が無意識のうちに蓋をしてしまっているであろう話題を、深く掘り下げて紹介してくれた「ディ○カバリーチャンネル」に感謝したい(まだまだ期待しているが。) もし私に子供ができたら、夏休みの研究の候補に、蛆虫の研究も入れてもらいたいものである。 ※ハエは足の先で、とまったものの味がわかるため、汚い所にとまる頻度が高い。 −以上− (2002.8.21) |
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