複式学級的教育のすすめ

皆さんは複式学級という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

複式学級とは、例えばば1年生と2年生、3年生と4年生、5年生と6年生が一緒に授業を受ける方式です。なぜそのようなことをするかというと、児童の数が少ないため一学年一人の先生が確保できないからです。

私が出た小学校は、私が在学した当時全校生徒は約40人前後でした。(私の同級生は例外的に多く12人でした。)それでも校長・教頭のほか3人の先生が教えていました。通常の学校なら先生一人分ですから、40人で5人の先生というのは、かなり贅沢という見方もできるでしょう。

私はこれまで大学(東京)に通い、その後全国から人が集まる会社に就職しましたが、同じ出身地以外で複式学級を経験したものは一人もいませんでした。世代が上の人々を含めても誰もいません。どうやら複式学級経験者は日本の人口の中ではかなり少数派のようです。

確かにかつては子供が多かったので、複式学級になどする必要がなく、最近は逆に子供が少なく学校の統廃合が進み複式学級が減ったということなのでしょう。つまり私と同世代でかつ山間地にある学校出身者しかそのチャンスがなかったことになります。

私は、埼玉に住む同じ年の従兄弟が5年3組だなど聞くと、組とはいったいどんなすばらしいものなんだろうと想像をめぐらしたものです。また小学生用のノートの表紙に、名前・学年・組を書く場所があっても、組を書けないのがちょっと残念でした。

複式学級では、各学年で時間割は一緒です。社会や理科は同じ内容の授業を受けますが、算数と国語は先生が半分づつ説明をし、半分は自習となります。今思い起こすとこのシステムは、素晴らしく、その後の私の人生に大きく影響していると言えるでしょう。

私は最近学校崩壊や、個性を伸ばせない教育が問題となっていますが、複式学級をしろとはいいませんが複式学級的な教育をすることが問題の解決になるのではと、最近思っています。

私が思っている複式学級のメリットを上げてみましょう。
(1) 与えられた課題が終わったら好きなことができる。(自分のペースにあわせられる。)
(2) 一学年上の授業が聞ける。(ほとんど飛び級と同じ効果がある。)
(3) 先生は児童が飽きにくい自習課題を準備する。(話を聞く授業ではなく自分で考える時間になる。)
(4) 自習が半分なので、自分で問題を解決していく習慣が身につく。(先生はあくまで学習の補助者という認識となる。)

どうでしょうか。以上の内容は、現在の日本の学校が抱える問題のいくつかは解決するように見えるのですがいかがでしょうか。得に理系が好きな子はこの複式学級的授業で伸びる人間も出てくるのではないかと思っています。

(2001.8.20)